動作の概念(アクション・シーケンス・シーケンスセットの解説)
MagicKeyPadではキーに割り当てられる動作を、アクション・シーケンス・シーケンスセットという言葉で扱っています。
アクション
アクションは、MagicKeyPadで割り当てられる動作の最小単位です。
あるキーを押す、離すという動作や、シーケンスセットの読み込みなどの動作があります。

シーケンス
シーケンスは、順番を持ったアクションの集まりです。
USBテンキーのボタンを押したとき、離したときに、対応するシーケンスが実行されます。

シーケンスセット
シーケンスセットは、USBテンキーにある全キー分の、シーケンスの集まりです。
一つのキーに対して押したとき、離したときの2つのシーケンス。それがキーの数だけ集まったものがシーケンスセットです。
シーケンスセットは複数用意することができ、自由に切り替えて使うことができます。

これらを図で表すと以下のようになります。
例1

この例では、USBテンキーの1キーを押している間はCtrlとAltが押したままになり、離すとCtrlとAltも離されます。
2キーを押すとCtrl+Cの動作(一般的なコピーのショートカットキー)、3キーを押すとCtrl+V(同様に貼り付け)
Enterキーを押すとABCと順番にキーを押す動作をします





また、シーケンスセットを切り替えるアクションを使うことによって、キー割り当てを切り替えることもできます。
例2

この例では、Enterキーを押すことでシーケンスセット1と2を切り替えることができます。
シーケンスセット1の状態で1キーを押すとaが、シーケンスセット2の状態で1キーを押すとbが押されます。

注意点として、Enterキーを押した時点でシーケンスセットの読み込みが起こるため
セット1が読み込まれている状態でEnterキーを押し、離すと2が押されたことになり、セット2が読み込まれている状態でEnterキーを押し、離すと1が押される動作となります。
(Enterキーを離す時点では、既にシーケンスセットは切り替わっています)





次もシーケンスセット切り替えを使う例です。
例3

図では省略されていますが、シーケンスセット1は普通のテンキーと同じ動作をするシーケンスセットです。1キーを押すと1が押され、EnterキーもEnterのまま動作します。
Enterキーを押している間、切り替え用のシーケンスセットセットAが読み込まれるのが特徴で、セットAが読み込まれた状態で1キーを押すとセット2が読み込まれます。

つまりこの場合、セット1の状態でEnterキーを押しながら1キーを押す動作でセット2に切り替わります。セット2からセット1に戻るときはEnterキーを使っています。
このようなシーケンスセットを用意することで、複数キーの同時押しに機能を割り当てることができます。





複数キー同時押しによるシーケンスセット切り替えは次のような応用もできます。
例4

例3との主な違いはシーケンスセットAの動作です。この例でもEnterキーを押されることでセットAに切り替わりますが、”一つ前のシーケンスセットを読込”のアクションを使って読み出し元のシーケンスセットに戻ることで、どのシーケンスセットから切り替えた場合でもセットAは最小限の修正で動作します。
この例ではEnterキーは常にEnter兼切り替え動作として使われていますが、Enterとしての動作が不要であれば切り替え動作専用のキーと決めてしまってもいいでしょう。
例5

キーを一つ切り替え専用にする必要がありますが、切り替え動作のたびにEnterが押されることが不便であればこの方法で解決できます。



ここで例としてあげたシーケンスセットは、example1〜5の名前で同梱されています。
動作の確認などにご利用ください。

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